なぜお父さん犬カイくんは引退するのか?

ソフトバンクのCMですっかり有名になってしまった「カイくん」

カイくん1
気まぐれZOOより引用

そのカイくんがこのほど「引退」することになりました。

カイくん「ソフトバンクCMお父さん、引退しました」(2014年4月23日配信 女性自身)

長年にわたりお父さん犬として人気を保ってきましたが、このタイミングでの「引退」はどのような意味があるのでしょうか。

 

カイくん活躍の歴史

2003年10月10日、北海道勇払郡むかわ町で生まれたカイくんは、北海道の「海」にちなんで「カイ」と名付けられたそうです。

テレビ初出演は、2004年NHK朝の連続テレビ小説「天花」といわれています。

その後、2007年7月より現在も続いているソフトバンクのCMに「お父さん」役として出演してきました。

お父さんの吹き替えで声をあてたのが俳優の北王子欣也さんで、ちょうどこのCMが始まった頃、同年新春より放映されたTBS系のドラマ「華麗なる一族」で木村拓哉さん演じる主人公万俵鉄平と対立する、父大介役を好演し、あらためて高い評価を得始めていた時期でした。

他にも上戸彩さんなど、豪華出演陣を誇るこのCMは、これらの効果もあってか、大人気となり一躍「お父さん犬」の存在感をアップさせたのでした。

このイメージがあまりにはまりすぎてしまったせいか、カイくんの他の番組への出演はそう多くはありません。

このCM以降の主なものとしては、コラボした読売新聞のものと、2010年にテレビ朝日系ドラマ「臨場」の第5話に事件の鍵を握る犬役での出演くらいで、2012年の警視庁振り込め詐欺撲滅のキャンペーンにおいても、カイくんとしてではなく、ソフトバンクの「白戸次郎」でポスターに登場しています。

このように、ソフトバンク関係の各種イベントや、その他の映画、出版物のイベントへゲストで呼ばれたり、とワイドショー的にはメディア露出度は高かったようには思えるのですが…。

そして、このようななかで、2014年4月の引退発表となります。

 

情報の混乱? 「海斗くん」が2匹いる?

2010年6月から7月、カイくん5歳のとき、ペアリングした北海道犬「ピリカ」「灯希奈(ときな)」との間に5匹の子供を授かりました。

カイくんと赤ちゃん
気まぐれZOOより引用

そのうちの「灯希奈」の子、海斗くんは、生まれてすぐに北海道・帯広でソフトバンク携帯を扱う会社の社長に預けられ、当時から地元メディアに登場しています。

カイくんの息子・海斗君がソフトバンク帯広中央に (2010年9月25日 十勝毎日新聞社ニュースより)

これ以降、カイくんの息子=「海斗くん」の図式が成立してしまい、この長男がカイくんの「後継犬」という感じが定着した感すらありました。

しかし、ここにはちょっとしたカラクリがあったのです。

実は、現時点で「海斗くん」は2匹いるのです。

兄弟犬がソフトバンクCM“お父さん”に 「海斗」喜び(2014年5月19日 十勝毎日新聞社ニュースより)

ペアリングした北海道犬との間に「海斗」くんを含めた3匹の子犬が生まれ、「海斗くん」は帯広の会社社長のもとへ、兄弟「海鬼くん」は千葉県の動物プロダクション、すなわちカイくんが所属する「湘南動物プロダクション」に引き取られていったということなのです。

そして、少々ややこしいのですが、「海鬼くん」は芸名「海斗」を名乗っているということなのです。

「カイ(11)の息子海鬼(3)が、「海斗」の芸名で父の役を継いでいる。海鬼の兄弟で、“本名”が海斗(3)の北海道犬は帯広にいる。(2014年5月19日 十勝毎日新聞社ニュースより抜粋)」

一部メディアでは、“本名”「海斗」くんがカイくんの後を継いでいるようなことを報じていますが、この記事をみるからにはどうも誤報で実際に継いで、「お父さん犬」を演じているのは“芸名”「海斗」くんの方のように思えます。

 

何故にこの時期に引退か?

後継者が既に決まっていて一安心のカイくんだと思いますが、なぜこの時期の引退になったのでしょうか。

各メディアが伝えている「老齢」の為、というのは正しい見方であると思われます。

一般に犬の年齢の取り方は人間とは異なります。

カイくんが属する北海道犬は俗に中型犬と呼ばれていますが、人間年齢と犬年齢の対応については以下のようになります。

犬年齢対応表

(「老犬と暮らす」より抜粋

人間年齢と犬年齢の換算については犬の種類などによっても多少の誤差はありますが、概ね、今年10月で11歳になるカイくんは、人間の年齢に換算すると60歳、定年の時期にあたります。

人間の場合、60歳でなお若々しく現役の方も非常に多いのですが、そもそも犬の場合、特にこの北海道犬の場合は平均寿命が15年ほどといわれています。

そこから考えると、そろそろリタイヤ…というのも決しておおげさな話ではないように思えます。

先ほど年齢換算表を参照させていただいた老犬に関するサイトや、他獣医師さんのサイトなどを確認すると、中型犬の場合は9歳ごろから老化が始まり、犬によっては20年以上生きるものもいるらしいですが、それでも寝たきりになるケースが多いそうです。

さらに、人間がかかるものと同じ「生活習慣病」にかかるケースも多々あるようです。

リストを拝見すると、「白内障」からはじまり、「心臓病」や「ガン」など、ほぼ人間がかかるものと同じものがずらりと並んでいます。

先の女性自身の「引退報道」にも

「目も少し白濁しはじめ、毛にもツヤがなくなってきた」

とあるように、明らかに衰えが目に見え始めているようです。

長らく白戸家を支えてきた「カイくん」お父さん犬も、ここで「定年」ということで、後進に道を譲る、といったところなのでしょうか。

カイくん2
国家☆ドゥードゥルドゥーより引用)

 

動物タレントの場合、一つの役に対して複数のタレントが担当するというのは昔からよく言われてきました。

古くはムツゴロウこと畑正憲さんの「子猫物語」のチャトランなどが有名なところです。

今回の「お父さん犬」も、カイくんの妹ネネが代役をつとめたこともあるそうです。

ただ、お父さん犬のほとんどについてはカイくんがつとめてきたことも事実であり、ここまで社会に足跡を残した犬というのもなかなかないものだったのではないでしょうか。


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