なぜロシアはウクライナのクリミアに軍事介入するのか?

ウクライナのクリミア半島がロシアの軍事介入で大変なことになっています。

なぜロシアはクリミアに興味を持つのでしょうか?

その疑問を解決するには、ロシアとウクライナを取り巻く環境を理解する必要があります。

わかりやすく解説していきたいと思います。

ロシアクリミア
引用元:Bloomberg.co.jp

今のウクライナ情勢は、下記3点の知識があれば容易に理解できます。

  • ウクライナのクリミアとロシアの地理
  • ウクライナのクリミアとロシアの経済
  • ウクライナのクリミアとロシアの歴史

 

地理、経済、歴史ですね。この3点が今回の問題に密接に関わっています。

では早速一つずつ見ていきましょう!

 

ウクライナのクリミアとロシアの地理

下の図はウクライナ、クリミア、ロシアの位置関係がわかる地図です。

赤く塗ってあるところはウクライナの国全体を示しています。

そして、ウクライナの下に黒海と呼ばれる海がありますが、その海に突き出ている半島(赤丸で囲った部分)クリミア半島です。

ウクライナクリミアロシア地理

この地図をよく見てみてください。ウクライナの西にはポーランドがあります。そのさらに西にはドイツ、そしてドイツの南にはオーストリアとイタリアがあります。

地図にはのっていませんが、さらに西にいくと、フランスやスペイン、ポルトガルがあります。

一方ウクライナより東を見るとロシアがどかーんとあります。

まずはこれで地理的環境は頭に入りましたね!

では次にいきましょう。

 

ウクライナのクリミアとロシアの経済

お次は経済環境です。

ウクライナの西側の国々を総称すると大方どのように呼べるでしょうか?

そうです。EU諸国です。

そして東側はいわゆるCISです。CISとは、ロシアを中心に構成されている国家連合体です。

簡単に言うと、ロシア版EUです。

EUはブルガリアをはじめ、どんどん東側に進出してきています。

ロシアのプーチン大統領の思惑としては、当然EUに負けたくないと考えています。

つまり、ウクライナは地理的に二つの経済圏にはさまれていることになるんです。

その影響は国内の政治経済に如実に現われています。

ウクライナの国を西と東に分断するように、西側では西ヨーロッパの影響を受けており、東側ではロシアの影響を受けています。

ウクライナを中心とした経済環境がおわかりになりましたでしょうか?

では最後に歴史を見てみましょう!

 

ウクライナのクリミアとロシアの歴史

クリミア半島とロシアは歴史的に切っても切り離せない因縁があります。

まず、ロシアは昔から「凍らない港」を求めて南に進出したいという思いがありました。

上の地図からもわかりますように、ロシアの南にはまずウクライナがあります。その下には黒海があります。

黒海の東海岸はオリンピックが開催されたソチです。

そこからさらに南に下ると、地図にはのっていませんが、トルコがあります。そのさらに南はシリアイスラエルと続きます。イスラエルまで行くと地中海に抜けることができます。

また、イスラエルの東にはアフガニスタンがあります。アフガニスタンからはインド洋にも抜けることができます。

ここまで想定し、ロシアは理想を実現するためにこれまで数々の戦いを繰り返してきました。

その中の一つとして挙げられるのが、クリミア半島が舞台となったクリミア戦争です。

どんどん南下していくロシアに「そうはさせるか!」と当時のトルコ、イギリス、フランスが連合軍を作り対抗しました。

クリミア戦争は約50万人の方が亡くなったと言われるほど大規模なものでした。

ちなみにこの時に負傷兵を献身的に介護したのが、かの有名なナイチンゲールです。

ナイチンゲールの話はさておき、結局ロシアの目的はくじかれてしまったのですが、この前後を通じてクリミア半島はずっとロシアの支配下にありました。

クリミア半島には元々タタール人というイスラム系の人が住んでいてイスラム国でした。しかし今はロシア系の人が6割をしめています。なぜでしょうか?

実は第二次世界大戦が終わった直後に当時の旧ソビエト連邦の指導者スターリンがクリミア半島に住んでいたタタール人を全員移住させてしまったのです。

そして空いた土地に旧ソビエト連邦の人達が移り住んだというわけです。ソ連崩壊後に一部のタタール人は戻ったようですが、それでも現在まだ6割のロシア人がいるということです。

 

さて、ここまでウクライナとロシアを取り巻く環境について解説してきました。

なぜロシアはウクライナのクリミア半島に軍事介入するのか?

この答えはつまり、めちゃくちゃ簡単に言うと、

「ずっとクリミアが欲しかった」

ということです。

そして「ロシアの世界における勢力拡大の思惑」がその根底にあるのです。

 

その背景は、今回解説したロシアとウクライナ、クリミアを取り巻く地理、経済、歴史をみればおわかり頂けるのではないかと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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