なぜビンナガマグロは安くておいしいのか?
日本人は魚を生で食べる!?
外国の方からすると、チョッと信じられないことだそうです。
寿司が世界的に普及したこともあり、最近では生魚を食べる習慣も世界各地で受け入れられてきましたが、刺身となるとマダマダのようです。
その寿司やお刺身の代表格と言えばマグロ。
今回は最近流行のビンナガマグロについて調べてみました。
引用元:チャーター船の釣果
ビンナガマグロって何に使われているの?
マグロと言えば全部一緒?
種類が複数あることは知っていても、マグロの種類まで覚えている人の方が少ないのではないでしょうか?
お正月の初競りなどで話題になるのがクロマグロ(別名:本マグロ)です。
引用元:Hashigozakura
今年の初競りでは大暴落したことでも話題になりました。
マグロ初競り、最高値は736万円 昨年は1.5億円:朝日新聞デジタル
本題のビンナガマグロですが、身近なところではツナ缶の材料として親しまれています。
引用元:日本経済新聞
ツナ缶と言いましても全てがマグロではなくカツオを原材料としているものあり、ビンナガマグロを原料としているツナ缶は高級ツナのようです。
参考資料:「ツナ缶=マグロ缶」ではない 世界の主流はカツオ:日本経済新聞
また安くておいしい回転寿司で使われるマグロも、主流はビンナガマグロです。
なぜビンナガマグロは安くておいしいのでしょうか?
ビンナガマグロが安くておいしい理由
色々と調べてみました。
安い理由
ビンナガは日本近海で取れるマグロ類の中で漁獲量が最も多く、近年は豊漁続き。
これが安さの理由ではないでしょうか?
ビンナガマグロに限らず、市場価格を左右するのは豊漁か否かが鍵を握ります。
おいしい理由
- 日本人は特にマグロを生で食べたいという意欲が強く、それを可能にしたのが瞬間凍結と超低温冷凍です。
- 技術のあるすし店は、解凍したマグロを冷蔵庫で1週間程度寝かせて熟成させ、うま味とメト化のバランスをとります。
うまさの理由の裏側には、食に関る方々の努力が隠されていました。
理由が何であるにせよ、安くておいしいものが食べられることは消費者にとってありがたいことなのは確かです。
実のところ消費者のこだわり度は?
著者は回転寿司にはよく行く一人ですが、私のように種類までこだわって回転寿司でマグロを食べる人の方が少ないのではないでしょうか?
本格的なお寿司屋さんに行けばクロマグロや本マグロといったこだわりを示すメニューの出し方をするところもあると思います。
回転寿司でお寿司を食べる時は、メニューよりも回転テーブル上にある寿司ネタに目がいってしまいます。
そして食べた時においしければそれでよし!
これが一般消費者の心理ではないでしょうか?
余談になりますが
若い人にも好んで食べてもらえるような商品名を検討していたところ、海外では原料となるビンナガマグロが「海の鶏(にわとり)」と言われていることに着目。肉質が鶏のささ身に似ていることに由来する。
「海の鶏」を英語に直した「シーチキン」を商品名にすることに決まり、1958年に商標登録された。今ではツナ缶を「シーチキン」と呼ぶことが多いが、同名称を使用できるのは商標権を持つ、はごろもフーズだけだ。引用元:「シーチキン」―食の欧米化を見越した先見の明|飲食品でヒット商品をつくる|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
私たちの生活で身近なツナ缶の原材料がビンナガマグロだったことをご存知だった方はどれくらいいるのでしょうか?
そして回転寿司では「マグロ下さい。」とは言っても、それがビンナガマグロということまで知っている方のほうが少ないのではないでしょうか?
このようにビンナガマグロは私たちの生活に深く関ったおいしい食材で、そこには製造者や関係者の方々のこだわりや努力がありました。
こうして少し知識を持つと、ビンナガマグロがよりおいしく食べられるかもしれませんね。
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